タチバナの合理的なまいにち

試行錯誤してます

男の世界は荒野にひとり、女の世界は優しさの中に蔑み 中間の性別から眺めた世界

昔読んでいた性別がない!というマンガをずっと読み返したいと思っていたのだがこの度Kindleで出ていたので購入することにした。
なお、KindleUnlimited読み放題で読むことができたのでアンリミ民はぜひぜひ。

はじめて読んだのは中学生くらいだったのでちょっと過激で楽しいマンガという印象だったが、今読むとまったく違った感想が出てくる。

作者の新井祥先生は両性具有、半陰陽で現在戸籍は女性のままですが男性の姿で過ごしています。
先生の性別は中性。
そして昔は20代後半頃までは女性として生活しており現在は男性の姿で暮らしているので
女の世界と男の世界、をどちらも当事者側から経験したことのあるなかなか珍しい人です。

私は今までどれほど男の人の世界ってどんなだろう。
女の世界よりいいものに決まっているから経験してみたいと思っていたので。

特に印象的だったのがこのページ。

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実に言い得て妙!
アシスタントのこうくんにはわかりにくいと言われていたがすごくいい表現だと思う。

女の子のほうが優遇されているだとか、やさしくされてるからいいじゃないかとか聞くけれどすごく違和感があったのよ。
これだわ。

優しい世界の中にどっかバカにされてる?みたいな空気をふんわりと感じていたのですが言語化できていなかったので非常にすっきりした。

優しさの中に蔑み f:id:nodanodayu:20190108230703j:plain

上記マンガページすべて「性別が、ない!(3)」新井祥 著

逆に男の人の世界は男側の立場から見たことがないので新鮮だった。
それに女の人はよく自分の気持ちを言葉にしてネットに載せていたりするけれど、男の人が男性の性について語るのをあまり見たことがなかった。
私のサーチ不足かもしれませんが。

荒野の中にオアシスってどんな感じなんだろうか。 f:id:nodanodayu:20190108230929j:plain 男の姿をしていると誰も助けくれない、やれて当然と扱われるそうだ。

これを見てもなお男性として生まれたかったな、と思う女性もいるだろう。
私もそのひとりだ。

だが女性のほうが多くのセーフティーネットが用意されているのも確かなので妊娠により貧困に陥りやすいのも女性のほうではあるが。
女性にはいざとなったときに性を売って食べていくという手段があるからまだましなのだろうか。
これに関してはまたほかで言及したい。

中性が気を抜くと男性になる

彼彼女、新井祥先生が男性の姿で生活することを選んだ理由は
楽だから、だそう。

男と女の中間の存在でいると男の姿でいることの楽さから逃れられなくなるそうだ。
男性のほうが身なりにあまり気を遣わなくて良いうえに、いろいろ楽だということだ。

女性でも身なりにまったく気を遣っていない人もいるがそうなると人(特に男性)から人として扱ってもらえないような気がする。
私の気のせいだろうか。

とにかく私は

女の皮を被るのはとっても大変なんだぞ!

と声を大にして男性の皆さんにお伝えしたい。

ちなみに該当見ている世界の話は3巻に出てきます。
一巻は少しエログロなので苦手な方は二巻からでも
性に対して少し違う考え方がもらえるかもです。