タチバナの合理的なまいにち

日々の迷いをつらつらと

医学部行ったらまじで勉強しない

タイトル通りです。
医学部に行くとまじで勉強しません。

もちろん学科の勉強は留年しない程度にする必要があります。 医学生勉強大変なんでしょ、とよく聞かれますが私は入学前に思っていたほどではありませんでした。

しかし、それ以外の勉強、自主的に何か他のことを勉強したりする人がほとんどいません。
別に意識を高く持って常に己を研鑽しろとかって言ってんじゃないんですよ。
あまりに何もしなさすぎではないでしょうか?

同じような偏差値の他の大学の人と比較してみると圧倒的に何もしていません。 大学生なんてそんなもんだと言われたらそんなもんなのかもしれません。

でも、外の世界に興味なさすぎやしませんか?

医大生の自由時間の使い方見たら震えますよ。 バイトしてるか酒飲んでるかですもん。 いやバイトも酒もお好きなら自由にしてくださってかまいません。

自由なのですが、寂しすぎじゃないでしょうか?

そして現在、医療のことだけ知っているでは通用しない世界がひたひたと足音を立てて近づいています。

自分という商品に付加価値をつける必要がないから

医大生がなぜ勉強しないのか、その理由は簡単です。必要ないから、の一言に尽きます。
他学部の学生さんは、自己という商品の価値を高めて就活市場で高く買ってもらう必要があります

医学生はそれをしなくていいんです。

確かに医学生にもマッチングという就活のようなものもあります。
しかし、そんなに厳しいもんじゃありません。マッチングという名の通り自分の希望する病院と病院の希望する学生をマッチさせて内定を出す仕組みなわけですが、まぁ最終的にどこかしらの病院に拾ってもらえるわけです。QOLや研修の質という差は存在するのですが初期研修を終えれば挽回可能なことが多々あります。

医学部の学生は医者になる、しか選択肢が用意されていません。
それに対して他学部の学生は何をして生きていくかほぼ決まっていません。
そのため在学中に自分が我慢できそうなことと資本主義に提供できそうなことを釣り合いに書けて将来設計をする、という作業をどこかでしなければいけないのです。 そのときに「あ、自分なんもねえな」となり市場にアピールできそうな何かを探しに行く、という過程が存在するわけです。

楽ですよ。

将来必ず何かになれる、と決まっている生活はすごく楽です。

でもそれじゃつまらんでしょ、と思うのは私だけでしょうか?

医者は社会主義システムで生かされているから

医者が報酬をもらう仕組みは社会主義システムといっても差し支えないようなしくみとなっております。 できる医者で治療をうけてもできない医者で治療を受けても料金は同じ。 同じ作業には同じ報酬があります。

それは医療に国が介入して税金から報酬を分配する仕組みにしないとアメリカのようなことになります。 日本の医療のシステムは比較的うまく動いている方でWHOにほめられたりもしています。

だからこの仕組みが悪いと言っているわけではありません。この仕組みのおかげで医者の高給が保証されているわけですから。

しかし現在の資本主義社会のなかで医者だけが社会主義で生かされています。 つまり医学生は18歳で市場感覚を捨ててしまっても問題ない環境にいるということです。

非常に狭い世界で生きて死んでいくわけです。

高給取りの医者が死ぬ日まで

現状医者は安定した高給取りです。 しかしこれは早晩崩れる日が来るでしょう。医療費はどんどん膨れあがっており、医療費をじゃんじゃん使う高齢者がものすごく増えている。金持ちの年寄りもお金のない年寄りも関係なく3割2割負担です。

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厚労省のホームページより

高齢者というのは非常に頻繁に病院に行くものです。老いているんだから、体にがたが来るのは当然です。 しかしそれを若い人が払う税金でまかなうのにも限界があるんじゃないんでしょうか?というお話です。

古いデータで申し訳ないのですが日本の高齢化率を参考までにどうぞ。

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内閣府より

このままいくのはおそらく無理なので、どこかである程度自由診療に切り替える日が来るでしょう。 自由診療と言ったら今の美容外科のような報酬システムだと言えばわかりやすいでしょうか?

そのとき医師は資本主義の中に放り込まれるのです。
はじめてお客さんから直接お金をもらわなくてはいけない日が来る。

言いたいのは、知らなかった聞いてないぞとならないためにも社会のお勉強を少しはしませんか?ということです。

勉強をする医学生

実は勉強をしている医学生もいます。 どんな人が医学以外のことにも目を向けて勉強しようとしているのでしょうか?

・医者になりたくない人
・医者以外の世界を経験してきた人

この2パターンがほとんどです。

医学部に入ったのに医者になりたくない人は嫌でも自身の市場価値というものを考えます。 考えると勉強しないとダメだなとなるわけです。

医者以外の世界を経験してきた人、要は一度学校に行ったり会社に通ったりしてから医学部に再入学してきた人のことです。 私の学校では2年次より10人ほど学士編入という形で入学してきます。 この人たちは医学も医学以外のこともとても勉強します。

医者になる人もならない人も世界を知るのは楽しい

大多数の医者になる医学生へ。

勉強しなくても食べていける時代が終わろうとしています。 医療も一部ながら資本主義社会の仲間入りをする日もそう遠くはないでしょう。

なにより外の世界に目を向けて学ぶことはとても面白いですよ。