タチバナの、合理的なまいにち

将来について迷走する女子大生。テクノロジー、本、漫画が好き。

好きなものについて語り合える友人が、ひとりもいない

孤独。

自分が好きな本を読んでいる人間が周囲にない。感動や驚きを分かち合えるものがいない。だから仲間を作りたい。自分の好きな本の魅力を少しでも広めたい。だが、なかなか理解されず、悔しさばかりが募る。

翼を持つ少女(山本弘 著)より 

 

作中で、ノンフィクションが好きな少年が、嘆いた言葉である。

 私が言語化できなかった言葉がそこにあった。

 

今、私の周りに読んだ本の話をできる友達は、一人もいない。

本が好きそうな人たちが集まる場所に、自分から参加しないといつまでたっても本好きの友達は見つからない。

 

しかしそんな私の試みを妨げる私の心の動きがある。

 

周りの目が気になるのだ。

 

私の周りの人は、「真面目系」の本を読む=根暗な人がすること、本を読むなんて陰キャラがすること、という考えなのである。

 

私は、そういう人たちが、集まる場所に行っていると言うことを周りの友達に知られたくない。

自分が暗いオタク集団の仲間の1人だと思われたくない。

変な人だと思われて今の周りの友達に距離を取られるのが怖い。

1人になりたくない。というよりも、1人ぼっちの寂しい人だと思われて馬鹿にされるのが、すごく嫌だ。

 

自分でも捻くれきった汚い考えだと思う。

 

しかしどんなに時間が経ってもこの考えが変わることはなかった。

私は、小学校中学校と公立の学校へ通っていた。本を読む子どもなんて皆無で、自分が少しでも賢いと思われないように、嫌われないように必死だった。周囲の子供から浮かないようにすること、一番大切にしていたことだった。

この頃の癖がまだ抜けず、自分の嗜好が周りからずれていないかすごく気になってしまう。

 

 

 

自分の趣味を否定されたくない。

アニメだって、漫画だって、読書だって、私の大好きなものだ。

家で1人で本を読んだりすることより友達とワイワイ騒いだり外で遊んだりすることの方が高尚なことだと思われているのが腹が立つ。

そういう価値観を押し付けられたくない。

 

 

でもそれは裏を返せば、私が心のどこかで思っている事でもある。

本が好きなんて変わり者。

根暗で友達がいない人の趣味。

物理や化学なんて馬鹿らしい。

アウトドア趣味はインドアの趣味より優れている。

休みの日に本を読むなんて、どれだけ友達いないんだよ。

休みの日は、友達と集まって遊んだり飲み会したりするのがベストに決まっている。

 

心のどこがでそう思っているから、それほど気になるのだ。

 

人それぞれ、好きなものが違って当たり前なのに。

それが本でも、科学でも、コンピュータでも、アニメでも、何もおかしくなんてない。

 

 

陳腐だが、周囲にどう思われるかを考えるあまり、好きなことができないなんてあほらしすぎる。

一回きりの人生、一回きりの大学生活、自分が本当に好きなことに時間を割いて過ごしたい。

あまり自分を繕わないでいられる場所を、見つけたい。

勇気を持って新しいコミュニティーに飛び込もう。

新しい人と出会おう。